安倍元総理の暗殺。

こんばんは。
悲しいニュースが飛び込んできました。
7月9日、奈良県の大和西大寺駅前にて
参院選挙の選挙応援で駆け付け、演説中だった安倍元総理
暴漢に銃撃され、帰らぬ人となってしまいました。

政治思想的にも近く、個人的に安倍元総理が好きだったというのもありますが、
最初の内閣の時から、野党時代も含めてずっと応援していたし、
このブログもまさに安倍内閣、
安倍外交と共に歩んできたみたいなものです。

ここ宇治市からも近い大和西大寺駅でこの歴史的悲劇が行われたという事もあって、
宇治市で起きた京アニ放火事件と同じぐらい心をえぐられてます。
まさかこんな内容の記事を書くことになるなんて…

安倍政権の評価が様々ある事は理解していますが、
憲政史上最長の総理大臣経験者という人材を失った事は
日本だけでなく世界にとっても大きな損失です。
民主主義の根幹を成す選挙の最中で言論を弾圧するこの暴挙に深い憤りと悲しみを覚えます。
この怒りや悲しみのはけ口求め、
SNSでの不謹慎発言やそれに対する非難の応酬、
自己の主義主張にこの事件を利用する者、
警護のSPや奈良県警の対応に矛先を向ける人もいますが、
そうした次元の低いところで捉えるのは控えたいと思います。
この事件の歴史的な意味を考えたい。

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これからどうなるの?

まさか日本でこんなことが起きるとはと思われた方も多いと思います。
総理大臣経験者が暗殺されるのは
昭和11年の2.26事件の犠牲者である斎藤実高橋是清以来で7人目です。
犯人の動機や背後関係はしっかりと追及する必要がありますが、
2.26事件がそうだったように、
例えその動機が立派で同情に値するものだとしても
テロの暴力の結果として、犯行目的とは逆の展開になるというのが世の常です。

犯人は安倍元総理に不満があったとの事ですが、
無防備だった人が武器を持つ者に一方的に殺害される
この事から9条改正論議に繋がっていきますし、
自民党はテロに屈しないという決意から
弔い合戦として選挙戦を戦い抜くでしょう。
今回の事件の結果、参院選で自民が圧勝し、
安倍総理の悲願だった憲法改正、軍備拡張に突き進む未来が見えます。

民主主義と暗殺はつきもの

かつて文豪三島由紀夫は
「民主主義と暗殺はつきもので、共産主義と粛清はつきもの」と言いました。
この意味を考える時が来ているのだなと思います。
NHK党(N国党)が出始めた頃、
SNSを駆使した過激な政治運動や選挙妨害と私人逮捕の映像を見たときから
選挙や政治が有権者にとって身近になれば身近になるほど
誤った義憤から犯行に及ぶ者が続出し、
候補者の命が危険にさらされると強く感じていました。
安倍元総理も政治の場だけじゃなく、
バラエティ番組などにも幅広く出演されていました。
政策はともかく、そのユーモアあふれる人柄から
若い女子からも人気があったでしょう。

今回の事件は民主主義に対する挑戦ではありますが、
前向きに考えれば暗殺する気概がある者が出るぐらいに
政治に関心を持つ人が増え
政治家はプレッシャーを感じながら真面目に公のために尽すなど、
まともな民主主義が戻ってきたとも言えます。
それが全体的に見て良い事かどうかは別問題です。
私自身は民主主義がベターではあるがベストの政治体制とは思わないし、
今までが政治に無関心でいられるほど平和だったという事です。
これからは2.26事件以降のように
暗い時代が待ち受けている気がしてなりません。
令和が昭和と同じ道を歩まないように踏ん張る今が正念場です。

戦争への道

イギリスのボリス・ジョンソン首相辞意を表明したばかりで
今回は安倍元総理暗殺されました。
新型コロナのパンデミックからトランプ・安倍体制が崩れ
世界の不安定化は始まっていましたが、
ますますこの傾向は強くなると思います。
特に安倍元総理は長期安定政権を維持して
G7や世界の自由経済をけん引し、
トランプやプーチン、習近平とも友好関係を築き、
国際平和に大きく貢献してきました。
総理大臣と言う肩書が取れた今こそ
YouTubeや特使としての海外派遣、派閥の長など安倍政治の本番でしたが、
志半ばで凶弾に倒れなくては行けなくなった安倍元総理本人が最も無念でしょう。

欧州の祖母と呼ばれたイギリスのヴィクトリア女王が亡くなり、
その孫たちが争う第一次世界大戦が始まりました。
世界のあらゆる指導者とチャンネルを持った安倍元総理が亡くなった今、
誰が第三次世界大戦を止められるというのでしょうか?
ウクライナ侵攻からヨーロッパでは既に戦争が始まっていますが、
これがアジアに飛び火する前振りでないと良いのですが…

安倍元総理のご冥福を心よりお祈り致します。
どうか天国で日本を見守って下さい。

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