眞子さまの結婚問題と夫婦別姓問題。

こんばんは。
今まで話題にしてこなかった眞子内親王殿下と小室圭さんの結婚問題ですが、
いよいよ10月26日のご結婚秒読みとなったので意見をまとめたいと思います。

Princess Mako and Princess Kako at the Tokyo Imperial Palace (cropped)
眞子内親王殿下

私個人としては憲法上、婚姻は両性の合意のみによって決まるので、
眞子内親王殿下が皇族離脱され、
「小室眞子」という一般人となられるのであれば
当然、一般人と同じような権利を認めるべきだと考えます。

秋篠宮殿下が世論に配慮し結婚婚約を切り離し、
結婚を認める一方で婚約に関わる皇室儀式は見送る方針にされたことも理解できます。
もちろん皇族離脱をしたからといって、
皇室にとって全くの他人になるわけではありませんが、
問題はここに女性宮家創設が絡んできた時です。

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女性宮家創設問題

女性宮家創設は皇族減少による公務の負担の軽減という目的で議論されますが、
秋篠宮家は眞子内親王殿下佳子内親王殿下も結婚後も皇室に残り、
将来天皇となられる末弟の悠仁親王殿下を支えてほしいという気持ちから
女性宮家創設に前向きでした。
しかし眞子内親王殿下と小室氏の婚約発表の直後、
週刊誌報道から小室圭さんの母親佳代さんの借金問題が明るみになり、
小室氏自身の素業にも疑念が生まれ始めました。
この状況でもし女性宮家が創設され、
眞子内親王殿下が皇族に残るとなれば、
その夫である小室氏も殿下として皇室入りとなるわけです。
保守派を含め少なくない国民が
眞子内親王殿下と小室氏のご成婚に反対・不安視するのは
皇室内部から破壊が進む危機感というのがあります。

Crown Prince Akihito & Michiko Shoda Wedding 1959-4
皇太子明仁親王(現上皇陛下)と正田美智子(現上皇后陛下)1959年(昭和34年)4月10日
Emperor Naruhito and Empress Masako in formal wedding robes
皇太子徳仁親王(現天皇陛下)と小和田雅子(現皇后陛下)
1993年(平成5年)6月9日

美智子上皇后陛下明治以降初の民間出身の皇后であり皇族でした。
以前は将来皇后となるものは皇族か旧華族出身という習わしであったため
皇族や旧華族から反対意見が殺到しました。
雅子皇后陛下外交官出身で海外育ちの国際派と見られ、
伝統と慣習に厳格な宮内庁との不和による適応障害や
流産とお世継ぎ問題のプレッシャーなどにより、
公務に支障をきたす機会が多く、マスコミから批判を受けました。
いずれにしても皇太子妃の選定においては
宮内庁がしっかり身辺調査を行い、
皇室会議にて慎重に審議され可決されてきました。
民間人が皇室に入るという事においては
皇室の品位が損なわれることの無いように細心の注意を払ってきたのです。

しかし、眞子内親王殿下の場合、皇室に嫁ぎ皇后となるのではなく、
一般男性とご結婚され皇室を離れる事が前提であり、
ご結婚も皇室会議の審議は不要であり、
宮内庁の身辺調査のレベルにも違いがあります。
これが事後的に女性宮家が出来て小室氏が皇族になり、
その上、皇室典範改定により女系天皇が認められれば
将来、悠仁親王殿下ではなく
小室氏の子供が天皇となるケースも考えられるのです。

秋篠宮家の家風

そもそも秋篠宮家の子女である
眞子内親王殿下も佳子内親王殿下も
華族学校が前身であり、伝統的に皇族が学ばれる学習院大学ではなく、
ICU(国際基督教大学)という
帰国子女が多いとされるリベラル系大学に進学され、
眞子内親王殿下もそのキャンパス内で小室氏と出会ったわけで、
今回の件で秋篠宮家の自由な家風が裏目に出た印象です。
令和改元直後の悠仁親王殿下の机に凶器を置いた事件も
学習院ではなくお茶の水女子大付属中学校で起きています。
皇族の警備という点においても
不安が残る出来事が立て続けに起きていると言えます。
学習院大学に進学された愛子内親王殿下とは対照的です。

こうして秋篠宮家に対する不満が高まって、
悠仁親王殿下ではなく天皇の直系長子である愛子内親王殿下
女性天皇に認めようという動きが高まり、
皇統を巡り秋篠宮家と天皇家の対立を煽る輩も生まれそうです。
皇統の安定というもっともらしい事を掲げて、
結局は皇族内での争いを期待し、皇室の品位を落とそうとする連中が
「女性宮家創設」「女系女性天皇容認論」を叫んでいるように思えてなりません。

皇族バッシング

皇后陛下も皇太子妃時代、長年マスコミのバッシングを受け
適応障害と診断されましたが、
結婚問題について
相次ぐ週刊誌報道やネットメディアの誹謗中傷によって
眞子内親王殿下が複雑性PTSDになられたとの宮内庁発表もありました。
年内結婚の発表と同時に病名を公表した
宮内庁は最悪の対応だと思いますが、
これが事実とすれば仕方ないと思いながらも大変気の毒に思います。
良くも悪くも日本の皇室もイギリス王室並みに
自由な報道がされるようになったと感じます。
2人の事を思うとヘンリー王子とメーガン妃と同じように
ご成婚後はほとぼりが冷めるまで国内ではなく
小室氏の住むアメリカで静養された方がいいですね。
ここまで来たのなら最後まで愛を貫き通してほしいと思います。

選択的夫婦別姓問題

この問題、選択的夫婦別姓問題と構造が似ていると思います。
こちらも衆議院選挙を前にしてにわかに議論が過熱してきましたが、
野党だけではなく与党内でも許容論が増えてきています。
選択制なので変えたくない人は変えなくていいのだし、
選択肢が増えるのはいい事では?
というのは一見真っ当な意見に思えるのですが、
日本の家族制度を根本から変える問題であり、
なぜ今こうした議論がされるのか?
これによって誰に利益をもたらすのか?
こうしたことをしっかり検討し熟考すべき問題です。

推進派は男女同権LGBTへの配慮を理由に掲げますが、
これは夫婦別姓で解決できる問題ではないと思います。
今の慣習では夫の姓に統一することが多いのは確かで
この点だけ取ると女性への負担が大きいと言えますが、
夫が嫁の姓にすることも可能な訳で、
そこは両家の間での話し合いで解決するべきです。

男女別姓にすれば
結婚によって姓が変わる様々な手続きの負担は減ると言えますが、
子供ができたらどちらの姓を名乗るのかという別の問題が浮上しますし、
お墓の管理についても問題は残ります。
結局は問題を将来に先延ばしにするどころか
優れた日本の戸籍制度が崩壊する可能性さえあります。
この影響は民間だけに留まらず、もちろん皇室にも及ぶわけです。
皇族に入らない天皇の側室のようなものも生まれかねません。
これに海外移民や国際結婚などが加わると
いよいよ日本は日本で無くなるかもしれません。

少子化問題

女性宮家創設も選択的夫婦別姓も、本質的な問題は少子化です。
男性皇族が減少し女性皇族が多いからという発想、
女性が働く時代における姓が変わる事の支障など…
両論共に子供を産むという発想が欠如しています。
これらの問題は旧宮家の皇族復帰旧姓の通称名使用で回避できます。
女性宮家を創設して何処の馬の骨だか知らぬ
一般人を皇族に招き入れなくても旧宮家の方が皇室の品位を保てるし、
夫婦別姓にして変に戸籍制度をいじらなくても
多くの仕事や国家資格で旧姓の通称使用は認められています。
同姓になるのが嫌なら結婚するなという過激な考えもありますが、
今は事実婚という形もあります。これなら同性婚も関係ありません。

そして問題の根本である
少子化対策にはしっかりとした経済支援を考えるべきです。
多くの人が結婚したり子供を作りたがらないのは夫婦同姓ではなく経済的理由です。
そもそも女性の社会進出、
夫婦共働きの理由の多くも経済的要因が大きいのではないでしょうか?
結婚して子を産むことだけが幸せの形ではない。様々な生き方があっていい。
それはその通りですが、
やはりこの世に生を受けた者としては子孫を残していく事が自然であり、
自分の生きた証を世に残す事は人生の意味です。
国家を継続的に運営していく上においても
子をたくさん産んで労働人口を増やしていく事が大切であり、
そのための経済支援はやって当然の事です。
問題の本質から離れて一時しのぎ的な対応にしかならない割に
今までの日本の歩んできた歴史を全く無視して
いきなり一足飛びに女性宮家や女系・女性天皇、
夫婦別姓を叫ぶのはいささか急な気がしてなりません。
その裏に日本の皇室や家制度を壊して個人主義を推し進めたい
左翼的な政治意図も含まれているような気がします。

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