日猶同祖論

日本人とユダヤ人(古代イスラエル人)は共通の先祖を持つ兄弟民族であるという説。
「イスラエルの失われた10支族」と併せて論じられることが多い。
神道とユダヤ教などの文化的類似に着目し、
イスラエル、日本のみならず世界中で論じられている。

日ユ同祖論は、主に三つの立場がある。

  1. 古代イスラエルの「失われた10支族」は、日本に渡来したという説。
  2. 古代イスラエルの「失われた10支族」のみならず、12支族が、日本に来たという説。
  3. 古代日本人は、ユダヤ人の先祖であるという説。

本サイトでは1の説を採用するが、
注意すべきポイントは対象とされるユダヤ人が
陰謀論で語られるアシュケナージ系(白人系)ユダヤ人ではなく
オリジナルであるスファラディ系(アラブ系)ユダヤ人であるという点である。
さらに厳密に言えばヘブライ人である。
ユダヤの範囲が定まっておらず日猶同祖論という名称自体が一部で誤解を与えている。
ユダヤ人とは何者か?参照)

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概要

日猶同祖論は明治に貿易商として来日したスコットランド人のニコラス・マクラウドが、
日本と古代ユダヤとの相似性に気付き、調査を進め、世界で最初に提唱した。
最初は西洋化に成功した日本に奇異な眼差しを向けていたヨーロッパで広まり
その後、日本で古神道として原始日本の復興運動の中で注目され
大本教などの神道系新興宗教に影響を与えた。
現在のイスラエルも失われた10支族の調査の中で注目している。
日本における日猶同祖論はユダヤ陰謀論が反ユダヤ思想とすると親ユダヤ思想と言える。

ユダヤ人国家は古代にヘブライ王国があったが、
2支族を中心とする南のユダ王国と10支族を中心とする北のイスラエル王国に分断、
紀元前722年にイスラエル王国がアッシリア帝国により滅ぼされ、
指導者層は虜囚としてアッシリアに連行された。
南のユダ王国も紀元前586年に新バビロニアに滅ぼされ、指導者層はバビロンなどへ連行された。
ユダ王国の2支族の指導者は捕囚後も宗教的な繋がりを強め、
ペルシア帝国により解放された後は、
パレスチナの地に戻り「旧約聖書」を作って「ユダヤ教」を成立させたのに対し、
先に捕囚されたイスラエル王国の10支族は行方がわからない状態となっており、
現在、「失われた10支族」を求めてイスラエルの国家機関が世界中を捜査している。

一方の日本は国の誕生について非常に曖昧なことしか分かっていない。
国の誕生や日本の成り立ちについて非常に重要な鍵を持っているとされる
仁徳天皇陵などの多くの古墳は宮内庁によって厳重に管理されており、
発掘などの学術調査を拒んでいるのが現状である。
神話の時代から続く最古の王朝の皇室であるが
皇位継承の証である三種の神器も所有者である天皇でさえ現物を見ることはできないという。

ユダヤは過去において明確に国家を持ち亡国の歴史を辿ったのに対して
日本は世界一長い歴史を持つ国家であるが建国が曖昧である。
日猶同祖論では失われた10支族は解放後、
東に移動しユーラシア東端の日本列島に到達したとされ、
その一連の出来事が古事記などの日本神話に残されたとしている。
記紀によると日本は紀元前660年の2月11日に
初代神武天皇の即位によって建国されたとされるが、
イスラエル王国の滅亡が紀元前722年でその差約80年であり、
イスラエル滅亡と日本建国の時期がぴったり符合するのである。

アラブ系と黄色人種の現在の日本人とは見た目も違うが、
皇室など一部支配層にその血統があるとされる。
確かに天皇陛下のお鼻を拝見すると鷲鼻なのがどことなくアラブ系を感じさせる。
大和民族自体は多くの人種が混じっているが、支配層の古代ユダヤの文化的影響下におかれた。
日本のあけぼのアダムから天皇の血統図参照)

三笠宮殿下の古代イスラエル研究

Prince Mikasa 2012-1-2
三笠宮崇仁親王

昭和天皇の弟の三笠宮崇仁親王殿下
第二次大戦で陸軍少佐として出征された際に敵国を知ろうと聖書を研究された。
これをきっかけに戦後、歴史学者となり古代オリエント史を専攻された。
特にメインの研究は古代イスラエルであり、
翻訳では真意がつかみにくいという理由からヘブライ語を学ばれ、
ユダヤ人と普通に会話できるほど堪能になられた。
殿下は、昭和28年1月、日本とユダヤの関係を研究し親善を深める目的で結成された
「日ユ懇話会」の会合に出席され、
その席上で三種の神器の一つで伊勢神宮のご神体となっている八咫鏡の裏には
古代ヘブライ語で「我は在りて有る者」と書かれている
という噂を話題にされた。
いずれ確かめると言ったきり2016年に皇族最高齢100歳で薨去された。
三笠宮殿下の研究は皇室側から天皇家とユダヤの秘密をこじ開けようとしたのかもしれない。

巨大古墳はイエスが白人であるという思想を植え付けてきた
「(アシュケナージ系)ユダヤ人の嘘」
日本皇室の正統性を築いてきた「万世一系の嘘」が同時に暴かれる可能性もあり
歴史観の大変動が起こりうるパンドラの箱なのかもしれない・・・

主な共通点

  • 新年を家族と寝ないで夜を明かす過越(すぎこし)祭はお正月と同じ7日間
  • 正月に餅に似た種無しパンを食べ、鏡餅のように祭壇の両脇に重ねてお供えする
  • 生後30日目に赤ん坊を神社に初詣でさせる習慣
  • 水や塩で身を清める「みそぎ」の習慣がある(食事前の手洗い、入浴など)
  • 由岐神社で行われる鞍馬の火祭とユダヤのローシュ・ホデッシュ(新月を祝う)との類似点
  • アーク(聖櫃)と日本の神輿との共通点
  • 伊勢神宮がエルサレム神殿に似ており、また共に神体として鏡を奉安していた
  • 伊勢神宮の灯籠に六芒星が描かれている
  • 元伊勢籠神社の奥の院、真名井神社の石碑に海部一族の裏家紋として六芒星が刻まれている
  • エルサレム神殿の門に天皇家の「16弁の菊花紋」と共通した紋章が刻まれている
  • 現在のユダヤ教のシナゴーグ(ユダヤ教会堂)に菊の紋章がデザインされている
  • 山伏の装束、特に兜巾がラビのヒラクティリー(経箱)に似ている
  • 山伏の法螺貝とユダヤ人が祭りの際に用いる「ショーファー」に似ている
  • 山伏は「虎の巻」を用い、ユダヤ人はトーラースクロール(巻物)を用いる
  • 山伏の装束を着用している天狗が、西洋人の顔立ちをしている
  • ノアの大洪水終了の7月17日に「シオン祭り」と「祇園祭り」行なわれる
  • カタカナとヘブライ語の類似
  • 仁徳天皇陵などの前方後円墳はユダヤ三種の神器の一つ「マナの壺」の形と似ている

特にユダヤ教と神道の類似性は注目に値する

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