ユダヤ人による世界征服計画のことで
歴史上の出来事が、ユダヤ人の陰謀、策謀のもとに起こったとされる考え、
イルミナティやフリーメイソンといった秘密結社が
実行部隊であると言われている。
この際のユダヤ人とはもっぱらアシュケナージ系(白人系)ユダヤ人を指す。
(ユダヤ人とは何者か?参照)
フリーメイソン
フリーメイソンは世界最大の友愛団体であり、
16世紀後半から17世紀初頭にイギリスで誕生したとされる。
もともとは石工組合が前身であったとされ、
職人道具である定規とコンパスがシンボルになっている。
一方で第一次十字軍によって
イスラム勢力から奪還したエルサレムを守護した
テンプル騎士団を起源とする説がある。
エルサレムが再びイスラム勢力に奪われると、
騎士団は本部をパリに移すが
騎士団の悪魔崇拝が明らかになるとフランス国王により追放され、
カトリック教会と対立していた
スコットランド王のもとへ逃げたと言われている。
シオン賢者の議定書とロシア革命
ユダヤ陰謀論というと「シオン賢者の議定書」が特に有名。
シオン議定書は1897年8月29日から31日にかけて
スイスのバーゼルで開かれた第一回シオニスト会議の席上で発表された
「シオン二十四人の長老」による決議文とされる会話形式の文書。
1890年代の終りから1900年代初めにかけてロシア語版が出版され、
ロシア革命によって世界中に広まった。
1918年、日本がシベリア出兵した際、白軍は皆この本を所有していたと言う。
ユダヤ人による世界征服計画を暴露したとされ世界的なベストセラーとなった。
一般大衆のみならずナチス党のアドルフ・ヒトラーや
米自動車大手フォード社の創業者ヘンリー・フォードなどが熱狂的に支持し、
1920年にイギリスでロシア語版を英訳出版した
ヴィクター・マーズデンが急死したというエピソードがこの本に神秘性を加えた。
結果として第二次世界大戦におけるナチズムのホローコーストに繋がったとして
現在では「史上最悪の偽書」と呼ばれている。
だが、偽書であると断定できる証拠も未だにない。
革命前夜のロシアにおいて民衆の不満を皇帝からユダヤ人に向けさせるために
ロシア秘密警察が作成した偽書という説が現在の主流であるが、
当時、ロシア国内のユダヤ人口は全体のわずか1%に過ぎないにも関わらず
実際にロシア革命を主導した
レーニン、トロツキー、スターリンなどはユダヤ人であり、
初期ソビエト政府の80%はユダヤ人であったとされ、
事実上「ユダヤ革命」だった。
また革命の遠因となった日露戦争にもユダヤ資本家は日本に協力した。
そして革命後、ソ連時代にはシオン議定書は発禁本となる。
フランス革命とアメリカ独立、そして日本占領
ロシア革命だけではない。
王族を倒した市民革命であるフランス革命の
自由・平等・博愛という標語はそもそもメイソンの標語であり
フランス革命を世界に波及するため
ヨーロッパ中を席巻したナポレオンもメイソンである。
またアメリカ独立戦争の勝利により
イギリスから独立を勝ち取った
アメリカの初代大統領ジョージ・ワシントンもメイソンである。
アメリカの歴代大統領にはメイソンメンバーが多い。
歴代メイソン系アメリカ大統領
- 初代 ジョージ・ワシントン
- 5代 ジェームス・モンロー
- 7代 アンドリュー・ジャクソン
- 11代 ジェームス・N・ポーク
- 15代 ジェームス・ブキャナン
- 17代 アンドリュー・ジョンソン
- 20代 ジェームス・ガーフィールド
- 25代 ウイリアム・マッキンリー
- 26代 セオドア・ルーズベルト
- 27代 ウイリアム・H・タフト
- 29代 ウォレン・G・ハーディング
- 32代 フランクリン・ルーズベルト
- 33代 ハリー・トールマン
あのマンハッタンの自由の女神はアメリカ独立を祝って
フランスメイソンからアメリカメイソンへ送られたものである。
自由の女神の石碑にメイソンマークがしっかり刻まれている。
ちなみに日本を開国させたマシュー・ペリー、
戦後日本統治の最大権力者となった
ダグラス・マッカーサーもメイソンであり、
日本もメイソンの影響下に置かれたと見るのが妥当であろう。
東京湾に停泊した戦艦ミズーリ艦上で行われた降伏文書調印の際には
マッカーサーがわざわざペリーが黒船に掲げた星条旗を持ち込んでおり、
メイソンの日本占領への執念が滲み出ている。
現在、奇しくも東京湾に面したお台場には自由の女神のレプリカ、
新宿にはエンパイアステートビルを模したドコモタワー、
タカシマヤタイムズスクエアがあり
まるで東京はニューヨーク化しているようだ。
議定書の存在をどう見るかはさておき、
アメリカ独立戦争やフランス革命、ロシア革命
これら全てにユダヤ人の大きな力が働いていたことは紛れもない真実であり、
フランス革命波及戦争であるナポレオン戦争で
莫大な資産を作ったヨーロッパ金融界を支配するロスチャイルド家、
世界恐慌を起こしたアメリカ金融界を支配するロックフェラー家、
世界一の資本家であるユダヤ系資本。
各国の要人がメイソンに加入している事実。
戦後の中東紛争におけるアメリカとイスラエルの政治的癒着、
そして現在イスラエルで行われているパレスチナ政策。
これらを考慮すると陰謀論を完全否定することができない。
陰謀論を肯定する事は反ユダヤ思想とされ、
ナチズムを賛美するのと同様に受け止められるので
基本的に欧米ではタブーである。
しかし、未だに世界中で根強い陰謀論であり、
現在の中東情勢を読み取る中でも避けて通ることはできないものである。
いずれにしても世界史の過去、現在、未来において
ユダヤが特別な存在であることは間違いないだろう。
田中上奏文
田中上奏文(Tanaka Memorial)は、
昭和初期にアメリカ合衆国で発表され、中国を中心として流布した文書。
第26代内閣総理大臣田中義一が1927年(昭和2年)に昭和天皇へ極秘に行った上奏文とされ、
内容は中国侵略・世界征服の手がかりとして
満蒙(満州・蒙古)を征服する手順が説明されている。
ユダヤに「シオン議定書」があるように日本にも「田中上奏文」が作られた。
日本では偽書とされ、当時中国で流布していることに対して中国政府に抗議したところ、
中国政府は機関紙で真実の文書ではないと報じたが、
その後の日中関係悪化にともない1930年代に中国は反日プロパガンダにこの文書を利用し、
日本は国連などでも答弁を求められるが各国は中国を支持し、
日本は国際社会で孤立し外交的に敗北することになった。
アメリカのプロパガンダ映画にも度々登場し、
ナチスドイツの「我が闘争」に並ぶ日本の世界征服計画と宣伝された。
原文であるはずの日本語文が見つかっておらず
日本の歴史家のほとんどは上奏文としては怪文書・偽書としている。
戦後、東京裁判でも証拠として採用されなかった。
しかし田中上奏文を本物と考える人は現在でも中国やロシアなど日本国外に存在している。
誰によって何の目的で作られたのか未だに不明であるが、
結果的には日本を敗戦に追い詰めたといえ日本を貶めるものであった。
アメリカ大統領フランクリン・ルーズヴェルトは
田中上奏文を信じ込み対日強行外交を続け、蒋介石も上奏文を外交的に利用していた。
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