N国について。

私の住む小金井市の市長選挙に
NHKから国民を守る党立花孝志党首が立候補することになったので、
二回目になりますが、N国党について少し語りたいと思います。

NHKから国民を守る党 ロゴ

議員を辞めて挑んだ埼玉補欠選挙で落選してから
神奈川海老名市長選大阪桜井市長選三連敗し、
清原和博や沢尻エリカ、新庄剛志など有名人への出馬オファーなど
ちょくちょく話題を提供していたものの
マスコミもあまり取り上げなくなり、
YouTubeの広告は外され、さらに更新回数も減るなど
ここにきて人気に若干の陰りが見えています。
これを絶好の機会と見たのか
アンチN国系YouTuberが、一斉に凸するなど攻勢を強めています。

あまりここで言うのは
自分にとって全く利益にはならないと思っていますが、
実は国政政党となりN国躍進のスタートとなった参院選で
N国に比例で一票投じていましたw
ちょうどテレビを捨ててNHKを解約したタイミングだったのと
単純に公約に賛同したからであって
N国の存在自体は2016年の東京都知事選で知ってましたし、
話題の政見放送は見ましたが、
私人逮捕の件やYouTubeチャンネルの内容などの
事前情報はほとんどありませんでした。

当選後の政治活動を見ていると
YouTubeでの常軌を逸した口撃以外に関しては
続々と仲間を増やし党勢を拡大し
誰よりも政治をしていると思ったし、
誰よりも論理的合理的な活動をしていると思っていたので
密かに応援していたのです。
しかしながら党首自らが議員バッジを外し
安全な国会から飛び出してしまい。
行く先々で各勢力から攻撃を受ける展開になっています。
たしかに前代未聞の
参議院議員を辞めて参議院議員に立候補するという
自らの地位をなげうってまで
正義のために挑んだ埼玉補選で再当選すれば
過激な色物議員から見事に脱却し、
さらに多くの支持者を獲得できたでしょう。
しかし、それが果たせないままズルズルと来ているうちに
その過激な攻撃的手法を逆手にとられて
アンチN国YouTuberから攻撃を受けているのです。

正義のためには手段を択ばない攻撃性
他人を馬鹿にするような言動は多くの人から反感を買うだろうし、
いくら合法とはいえやりすぎだろと思う部分もあり、
立花党首にも責任の一端があると思います。
しかし、こうした過激性は戦略上仕方がないことであり、
アンチも生まれるべくして生まれたと言えます。

Kakuei Tanaka cropped 1 Kakuei Tanaka 19720707
あの歴代ナンバーワンの人気を誇る
人格者としての田中角栄元首相ですが
マスコミを支配したテレビ局系列化など
裏では多くの人からの支持を集めるのに莫大なお金が必要で、
多少強引な手法を使ってでも資金集めに執着しました。
その結果どうなったかというと様々な柵を作り、
既得権益との癒着が進んだという背景があります。
金と政治の問題は自民党長期政権を衰退に導き、
党是である憲法改正を犠牲にしてでも
政権維持のために公明党と組むほかなくなってしまったのです。

N国はこれと全く逆のことをやろうとしているわけです。
まず喫緊の目標としてはNHK集金人による被害を撲滅する事ですが、
そのためにはNHKスクランブル化が必要。
つまり既得権益(NHK)をぶっ潰すという目標が最初にあり、
そのためには特定の会社や個人から融資を募るのではなく
税金で賄うなどお金をできる限り使わない運営を行わなければならない。
そうすると従来の政治家のように
地方を巡って八方美人に誰もかれもに頭を下げるのではなく
YouTube(ネット)という無料サービスを使って情報配信し
悪名は無名に勝るを地で行く炎上で認知度を高めて
熱狂的な支持者を地道に獲得していくしかないのです。

様々な騒動もこのプロセスに沿って行われています。
全てはNHKスクランブル化が目的であり、
マツコにしても小西議員にしても
発端は相手側にあるという事を無視してはいけません。
確かに政治にエンタメを持ち込み、
ヒールに徹する政治家の存在は異常ですが、
それが国民から選ばれて議員になったという事実は変える事はできません。
ゆくゆくは党勢を拡大するために
こうした炎上商法から切り替える必要があり、
埼玉補選はそのきっかけになる選挙でしたが、
まだ切り替えには時間がかかるようです。

アンチN国派の立花党首の人格を攻めるという手法は
戦略的に正しいのですが、
その過激な手法をパクって立花氏に馬事雑言で逆襲し、
支持者に「よくやった」と認められたとしても
それはN国手法を認めているだけであって
その行動にどういう理念があるのかというと
民主主義が云々ともっともらしいことを言いながら
やってることはほとんど言いがかりです。
結局のところN国人気にあやかって視聴率稼ぎをしたい
という個人的な欲望にしか過ぎないのであって
やはりN国の理念とは雲泥の差があると言わざるを得ません。
そもそも公人である立花氏が
私人の戯言にここまで付き合う必要はないのですが、
政治家YouTuberを名乗る以上
難しい付き合いを強いられていると言えるでしょう。
そしてあのマツコデラックス自身が過去に発言した言葉に、
「まずここまで上がってきてから勝負しろ」というのがありますが、
アンチN国YouTuberも本来であれば政治家になって
正々堂々と言論で勝負をすればいいのです。

選挙妨害してくる輩を見ていても
背後勢力がいるケースは例外として
こうした立花氏の戦略を全く理解せずに
彼らなりの義憤に駆られて行動を起こしていると思います。
立花氏自身は命がけで政治家をやっていると言いますが、
本当にいつ刺されてもおかしくない状況だと思います。
三島由紀夫はかつて「民主主義に暗殺はつきもの」と言いましたが、
現在は惰性的な衆愚政治が進み、
暗殺をするような気概のある人も減りました。
しかし、皮肉にも過激な政治家の誕生によって
かえって民主主義が語られるようになり、
国民の中には偏狭な思考に凝り固まった義士
生まれつつあることも事実でしょう。
一連のN国騒動を見ているとエスカレートして事件に発展する前に
早くこの異常な状況を終わらせて
立花党首が政界を引退し、N国が解党されることを願ってやみません。

小金井市長選挙投開票は12月8日です。

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