
青は「平和」黄は「栄光」赤は「勝利」を表すとされる。
(出典:giwa)
天皇を頂く神道に菊タブーがあれば、仏教にも鶴タブーがある。
日本人にはオウム真理教やイスラム過激派など
カルトや新興宗教、また宗教そのものを敬遠するする傾向があるが、
実は身近なところに潜んでいる問題であり、歴史的なものである。
今回は仏教の闇の部分にも切り込んでいきたい。
誤解の無いように言うが我が家も信仰深い仏教徒であり、
各宗派の教義について論説することは
仏教のあり方を探るためにも必要であるが、
特定宗派の信者を侮辱したり否定するものではない。
概要
鶴タブーは、宗教法人である創価学会に対する批判を控えることを指す。
創価学会がかつて講として属していた
日蓮正宗の紋が鶴(鶴丸)であることに由来している。
1930年(昭和5年)に日蓮正宗内部の法華講として創立し、
1952年(昭和27年)に宗教法人の資格を取得。
1964年(昭和39年)には日本初の宗教政党、公明党を結成した。
1975年(昭和50年)には創価学会インタナショナル(SGI)を発足させ、
現在、日本を含む世界192カ国・地域に1200万人を超える会員を擁している。
1991年(平成3年)11月に日蓮正宗宗門から破門され、
独立した宗教団体となった。
憲法20条で政教分離の原則を掲げているので、
公明党の存在は憲法違反という意見もあるが、
信教の自由を保障するために
国教のように国家権力が特定宗教と結びつくことを禁止しているだけで
宗教家の政治参加自体は問題がない。
逆にこれを否定する方が信教の自由を妨害する憲法違反に抵触する。
ただ、創価学会と公明党が強い繫がりを持っているのは事実であり、
公明党による創価学会や
池田大作名誉会長に利するような言動は度々問題になっている。
1999年(平成11年)以来、自民党と連立与党を組んでおり、
政界のみならずマスコミから芸能界、大学まで広く浸透しており、
表立った批判がされていない。
しかしフランスなどではカルト教団と認定されている。
宗教が支持母体である政党は公明党のみならず、
オウム真理教の真理党や幸福の科学の幸福実現党などがある。
戦後の社会主義的風潮の中で宗教要素が敬遠された事もあり、
オウムはヨガ教室、幸福の科学は出版業など、
何らかの活動に偽装して信者を集めている。
創価学会はこれら新興宗教の中でも圧倒的な規模を誇っている。
創価学会と日蓮正宗は日蓮宗総本山の身延山久遠寺を邪教としており、
日蓮本仏論を唱えているところに他の日蓮系宗派との違いがある。
特に創価学会は池田大作名誉会長の個人崇拝(池田大作本仏論)が横行している
として内外から批判されている。
池田大作は19歳で創価学会に入信し、
布教活動と組織拡大に奔走し、1960年に32歳の若さで第3代会長に就任。
公明党の前身となる公明政治連盟という政治組織を立ち上げたり、
SGI(創価学会インタナショナル)を設立し、布教を世界規模へと拡大するなど
池田大作会長の代で教勢を一気に拡大し、
創価学会を一躍日本を代表する強大な宗教組織に成長させた。
1979年に会長を辞任した後も名誉会長として君臨し影響力を維持している。
創価学会に見られる根本的問題は何も今に突然始まったわけではない。
そもそも日蓮自体、鎌倉幕府に信仰するように働きがけるなど
当初から国家主義的であり、
他教徒の殺害を否定しないなど排他的な攻撃性を秘めていた。
しかしながら、あらゆる仏教宗派を弾圧した信長の信仰を受けたり、
近代の国家神道時代であっても仏教勢力として大きな影響力を持つなど、
常に権力に取り入っており、
創価学会による自公連立政権もこの日蓮主義の延長にあると言える。
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