日本近代史~まとめ~

どうも久しぶりです。
8月から断続的に投稿を行っていた日本近代史ですが、
ようやく戦後になりました。
ここからは私たちの一つ前の親の世代の時代ですね。
通常、これまでを近代と呼び戦後から現代という時代区分がなされるようです。

このように日本の近代は
西洋世界の中での生き残りをかけた戦いの歴史だった事がわかります。
国際社会に対する日本の立ち回りは
第一次世界大戦時のような消極性を持っているかと思えば
満州国建国などかなりアグレッシブな動きをしている点も見逃せません。

第一次大戦以前は近代化と自存自衛
第一次大戦以降は共産主義との対決とアジアブロック建設
という国家目標がわかりやすいかもしれません。
明治以降、欧米に追いつこうとひたすら努力をしますが
第一次大戦後は連盟の常任理事国として5大国の仲間入りを果たしたので、
世界恐慌に端を発する世界ブロック化の中でアジアの代表者としての責任感ができました。
その答えが五族協和の満州国であり大東亜共栄圏したが、
第二次大戦に敗れたことで日本主導のアジアブロック構想は破れます。

ここから戦後を駆け足で見てみます。
戦後は政治犯とされた共産主義者が解放されたことによって
日本でも共産主義の嵐が吹き荒れます。
中国共産党の大陸統一や朝鮮戦争が起こったため
アメリカは解放した共産主義者に再び弾圧を与え、日本の再軍備を認めます。

GHQの方針によって日本は共産主義の防波堤となりますが、
北朝鮮工作員による拉致の被害もあれば日本赤軍などの過激派による国際テロ活動、
また反戦、反米、反自衛隊を叫び日本各地で学生運動が起こりました。
こうして戦後日本は左右玉虫色になっていきますが、
それは米ソの代理戦争のようなもので、肝心の日本というアイデンティティは闇に葬られます。
ソ連が崩壊したことにより戦争や革命の危機はさらに遠のきますが、
冷戦後も日本の精神的復興はなされぬばかりかアメリカの属国化が進みました。

しかし2007年の世界金融危機以降、
イラク戦争の長期化やアラブの春における新米友好国の崩壊、
シリア内戦介入の失敗、ISILの勢力拡大などアメリカの中東政策が失速し、
国際的影響力が低下する中で
中国が南シナ海など海洋進出を進め、ロシアもクルミアを併合します。
EUではギリシャの財政破綻ドイツのシリア難民受け入れ問題などを抱えており
EU崩壊が囁かれ始め、世界構造は新冷戦とも言われる新たな段階へと進みつつあります。

日本は幸いにも70年間対外戦争をしない比較的平和な時代を作ってきました。
しかし、海外情勢の変化は必然的に日本に変化を要求します。

この中で日本は新安保法制を築き、積極的平和主義を掲げました。
これが従来の対米追従を継承するものなのか?
日本の復活を示唆するのか?

これから私たちの世代の時代になります。
日本がどうなっていくのか?不安を覚える人もいるでしょう。
『温故知新』という諺があります。
近未来の予想図のヒントはまさに近現代史にあるのです。(`・ω・´)

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