安倍派の誕生と安倍外交の再開。

20200916taitei
昨年9月16日に総辞職した安倍内閣
(参照:首相官邸

先月衆院選前にYouTubeデビューした
安倍元総理がいよいよ本格的に活動復帰です。
11日にも出身派閥であり、
自民党最大派閥である細田派に復帰する見通しで、
細田博之元幹事長が新しい衆議院議長に選出されるのに伴って
派閥の会長を退くことから、
早速派閥から新しい会長として就任要請され、
安倍元総理が受け入れれば「安倍派」が誕生する事になります。
また岸田総理は来月上旬にも
安倍元総理を特使としてマレーシアに派遣する意向を固め、
安倍外交も再開される流れとなっています。

まずは安倍派の誕生ですが、
憲政史上最長の内閣を引っ張て来た総理大臣として、
自民党内でも大きな影響力を持っており、
派閥の長となるのは自然の流れと思います。

そしてマレーシアの特使としての派遣ですが、
マハティール元首相の掲げた
「ルックイースト政策」が来年40周年を迎えるのを前に
イスマイル・サブリ首相と会談するとの事ですが、
やはりその裏テーマは対中包囲網の強化だと思います。

中国はこのコロナ禍に及んでも海洋進出の野望を捨てないどころか
台湾に対する武力行使をチラつかせ、
アメリカやイギリス、フランス、ドイツの軍艦が
相次いで日本に寄港し、海上自衛隊と合同訓練を行っている中で
ロシアと共謀して中露連合艦隊が津軽海峡を通過し、日本に脅しをかけてきているのです。

安倍元総理は今や西側諸国共通の政策となった
自由で開かれたインド太平洋戦略発案者であり、
これまで対中包囲網外交を展開してきた張本人です。
そしてマレーシアのイスマイル・サブリ首相
経済的に弱いマレー人を優遇し華人を冷遇するブミプトラ政策派と見られており、
ある意味で中国の影響を排除する部分は共通しています。

Mahathir mohamad-2019
マハティール元首相
(参照:Wikiweeki

マハティール元首相は1981~2003年に首相を務め、
日本をモデルとした経済政策「ルックイースト政策」を始めました。
その後、2018年に92歳で首相に返り咲き
退任した後も次期政権を否定するなど
96歳になった今でも精力的に活動しています。
安倍元総理は高齢になっても底知れぬバイタリティーを持つ
マハティール元首相を尊敬しており、
今回の訪問でもどこかでマハティール氏と会うかもしれませんね。
安倍元総理は経済政策で脚光を浴び、再登板を果たした
マハティール元首相を自分に重ね、
再々登板の意欲が沸きあがっているのかもしれません。
マレーシアの特使としての訪問が
安倍劇場第三幕のスタートになるのでしょうか?

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