歴史問題の終着地。

去年2015年は戦後70年という節目の年であり、
中国は対日歴史戦を仕掛けてきました。
韓国は経済的成長著しい中国と協力し歴史戦の先鋒として慰安婦問題に加え、
世界遺産問題において新たに強制労働という攻撃材料を残しました。

こうしたなか安倍政権は戦後70年談話
戦争と無関係の子供たちに謝罪の責任を負わせる事を否定
年末には慰安婦問題の日韓合意に漕ぎ着けました。
お詫びの言葉と10億円によって「最終的かつ不可逆的な解決」となりました。

この慰安婦合意は歴史戦における勝利なのか敗北なのか?
日韓両国で議論になりました。
日本では韓国との和解を望む左派は内心複雑な気持ちを持ちつつ
一定の評価をしましたが、
むしろ今まで安倍内閣を支持していた右派保守派から大きな批判がありました。
面白い事にこの構図は韓国国内でも同じでした。
これを考えるに合意は双方の落としどころだったと言うべきでしょう。

「国内では軍の関与を認めず最終決着を飲ませたとされるが
海外ニュースでは日本が性奴隷を認めたとして評価されている。
先人たちは濡れ衣を着せられたまま。
韓国の要望を100%飲んだ形であり事実上外交的敗北である。」

というのが批判派の意見です。

個人的に憤る気持ちはまったく理解できるのですが、
彼らは国際認識として(正しい)歴史を広めたいのです。
これは左派から歴史修正主義と呼ばれます。
心情的にはこれを否定する立場にありませんが
私が思うのは日本人、
日本国内において自虐史観からの解放は重要ですが、
国外においてはそれぞれの歴史認識で構わないと思うのです。
これを強要するのは中韓のやってることと変わらない。

結局歴史は勝者が作るのです。
もし歴史の修正をどうしてもやりたいのであれば次に勝つしかないのです。
残念ながら先の戦争は日本対世界でした。
連合国の勝利の上で現在の秩序が生まれてしまった以上、
連合国が正義であり枢軸国の日本は悪でなければならない。
ネットの発達によって海外で少しずつ浸透しているとは言え
日本が(正しい)歴史認識を提唱したとしても
台湾や東南アジア、太平洋諸国のいくつかの国しか賛同しないでしょう。
国際連合には敵国条項の条文が未だに残されています。

中国はまさにここを狙ったわけです。
日本が悪に戻ろうとしていると訴えてアメリカを取り込もうとしているのです。
事実上、南シナ海は中国の内海となってしまいました。
尖閣占領によって台湾侵攻、東シナ海の支配は容易になります。
朝鮮半島が完全に中国の経済圏に取り込まれようとしている中
最大の懸念は日本と在日米軍です。
そういう中で今回の慰安婦合意は
中韓の歴史共闘に楔を打ち込んだと言えるでしょう。
日本にはまだアメリカの力が必要です。
しかし一方で憲法改正を前にして
国内の歴史観の見直しは着実に進めなければなりませんし
海外への普及も重要です。

中韓が異常な反日教育、
反日を基軸とした外交をやめなければ歴史問題は終わりません。
3.11以降日本国内での先人の名誉は順調に回復されてます。
後は前を向いて次に負けないように進むしかないのです。
そういった意味でも安倍内閣のバランスは評価に値すると思います。

コメント

  1. ネトウヨ より:

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    朝鮮は二次大戦で日本軍として戦ったんですがそれは・・・。
    日本史を勉強してないやつは窓際行って、シコれ。(名案)

  2. 浮世亭まん丸。 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    →ネトウヨさん
    いまいち伝えたいことが見えないのですが
    仰るとおり戦時中、韓国も存在しなければ中国も存在していません。
    韓国は中国で生まれた抗日団体が起源です。
    しかも自らの力で独立したわけではなく
    棚からぼた餅的に与えられた独立でした。
    なので韓国は反日が唯一のアンデンティティーなのです。
    もちろん勝者=韓国とは思っていません。
    韓国は中国の威を借りているに過ぎません。
    ただ、戦争当時存在しない国家だからと言って
    無視できる案件でもないはずです。

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