岸田新総裁の誕生。

Fumio Kishida 20170216
(出典:外務省

おはようございます!
9月29日の自民党総裁選で岸田文雄前政調会長が
河野太郎氏との決選投票を制して新総裁に選出されました。
10月4日に召集される臨時国会で正式に
第100代総理大臣となり、同日中に岸田内閣が発足する見通しです。

マスコミは河野氏を推し、ネット保守層は高市氏を推しましたが、
やはり本命の岸田氏が強かったですね。
前回、石破氏を抑えて二位につけた岸田氏が今回総裁の座を射止めたので
順当にいけば二位の河野太郎氏は次にチャンスがあると言えますが、
今回、所属派閥の麻生氏の反対を押し切って
政敵とも言える石破氏の支援を要請して党員票をかき集めたため
岸田総裁の役員人事では行政改革担当・ワクチン担当大臣から広報本部長
やや露骨と思える降格処分となりました。
岸田氏も菅政権時は無役ではありましたが、
安倍氏などの顔色を窺って一度総裁選を辞退した事もあり、
かなり慎重に総裁の階段を上った印象なので、河野氏とは状況が違うと思います。
一方で全体三位、議員票では二位につけた高市早苗氏は政調会長に抜擢され、
野田聖子氏も四位止まりでしたが、ようやく悲願の総裁選出馬に漕ぎつけ、
高市氏と初の女性総理の座を争える位置につけたと思います。
そういえば総裁選を前後して「総理の夫」なんて映画が公開されてましたよね。

岸田氏は基本的に安倍・麻生路線を継承する可能性が高いですが、
小泉政権以降の新自由主義から転換し、
日本型資本主義を目指すとしています。
何を持って日本型というのか?
所属派閥の宏池会(岸田派)の創設者である
池田勇人元総理の政策にあやかった令和版所得倍増計画に代表されるように
「中間層重視」「成長と分配の好循環」によって
かつての一億総中流のように貧富の格差を是正する、
つまりアベノミクスで取り残された成長戦略に取り掛かり、
アベノミクスの恩恵を大企業から中小企業(個人)へと波及させるという事でしょう。

内政面の政策が目立ちますが、
安倍政権では外務大臣を経験し、
韓国との慰安婦合意世界遺産登録問題など難しい局面を乗り越えた経験があり、
親中派でハト派の宏池会出身でありながら同期の安倍総理とも近いという
バランス感覚が外交面でも生かされるといいですね。

私も先週ようやく一回目を打ちましたが、
新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、国内の感染者数の減少傾向に向かい
今日から全国の緊急事態宣言、まん延防止等重点措置が一斉に解除されます。
これは菅政権の功績でもあるわけですが、
この状況は岸田新政権にとっても追い風となります。
しかし、ワクチンが普及した国でも感染が再拡大しており予断を許しません。
ワクチン接種で今までのような重症化は抑えられたとしても
感染が収まらなければ国産ワクチン特効薬の開発は重要になるでしょう。

日本経済の潜在力を引き延ばすどんな秘策があるのか
第100代岸田新総理が安倍内閣の良い面を引き継いで
短命政権のジンクスを吹き飛ばして
後に日本国総理大臣の中興の祖と呼ばれるような活躍ができる事を期待しています。

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