右翼と左翼。

(以下、2010-02-22の旧ブログ記事より引用)

政治について最低限、知っておいてもらいたい事がある。
右翼左翼と言う言葉について…
みなさんは右翼と左翼をどのように考えているだろうか?
今回は分からない人に対して分かりやすく噛み砕いて書こうと思う。

右翼という言葉はニュースでもよく耳にするかもしれない。
右翼系暴力団とか…
黒い車に乗って軍歌を鳴らして回る街宣右翼とか…
逆に左翼はあまり聞かないかもしれない。
(同じように左翼系暴力団(過激派)もいるわけだが…)
右翼は怖いとかのイメージもあるかもしれないが、
右翼という言葉の意味についてはよくしらないという人も多い。

Panorama de l'hémicyle de l'assemblée nationale
(出典:Richard Ying et Tangui Morlier 投稿者自身の作品)

右翼、左翼というのはそもそも暴力団のことでなく、
(イデオロギー)政治に対する考え方のことである。
革命後のフランスの議会で議長席から見て
左側の席に革新派、右側の席に保守派が着いたことから始まる。
右翼左翼の定義は国や時代によっても違うが、
簡潔に言うなら
革新派(左)というのは現状を打破しようとする人の事である。
保守派(右)というのは現状を維持しようとする人の事である。

フランス革命では
革新派が革命に賛成し、王室を倒そうとした。
保守派が革命に反対し、王室を守ろうとした。
ロシア革命でも同じ。
日本で言うなら幕末における薩長と幕府の関係である。
革新派が薩長で保守派が江戸幕府である。
今、政治の基本は
この両方のバランスをとって動いているのである。

時にそれが傾く事がある。それは第二次大戦前に起こった。
左に大きく傾いたのは旧ソ連
右に大きく傾いたのがナチスドイツ
というのが分かりやすい。
それぞれ極左、極右といわれる。
それぞれ共産主義(社会主義)、全体主義(ファシズム)とも言われる。
左は究極的には国・民族という枠組みを壊し、
世界統一政府を作るのが最大の目標といっていい。
右は自国の文化・伝統を重視し、守るために左と敵対する運命にある。
両国は絶対に共存できない水と油のような関係である。
しかし、一周回って似ているところもある。
それは独裁体制ということ、
そして両方ともそれにより崩壊したということ
独裁政治は時として国を強くし、政治的に前進するものであるが、
それは結果的には大衆から自由を奪うことでもある。
いずれはどこからか崩れ始めてしまうものである。
しかし、日本では聖徳太子のころから民主主義を唱えている。
十七条の憲法において、「大事なことはみんなで決めよ」と書いてある。

日本は島国で外国とは隔離された時期が長いだけに
「保守的」だと言われている。
しかし、日本の保守は西洋のそれと趣が違う。
西洋は排他的な意味を多分に含むが、
日本はを以て貴しと為し」である。
日本は歴史的に外来のものを吸収しつつも
日本流を壊さずに適度に取り込んできた。

しかし、現在はどうであろう?
国益を無視したマスコミの報道、売国政治家…
自分はに傾いていると思う。
民主党政権になってからというものさらに極端に左に傾いた。

天皇の政治利用…
中韓に対する歴史認識の譲歩…
外国人参政権…
東アジア共同体…
独裁者、小沢一郎…

日本の国、形を根本から覆そうとしている。
日本は民主主義の国
しかし、そこで無理やり社会主義国のような事をやろうとするから
いろいろな問題が噴出している。
(先人の日本人たちの努力に敬意を払いたい。)
今の政治の極端な左翼化には必ず反動が来る。

次回はその左翼化を突き進んで
20世紀に世界を二分化した共産主義(ソ連)について話したいと思う。

(引用終わり)

反動来る。その通りになりましたw

引用記事では極左を代表してソ連、
極右を代表してナチス(ファシズム)を挙げましたが、
ファシズムの経済政策はマルクスの影響を受けており
本質的には左翼であるとも言われています。
ナチスも和訳すると国家社会主義ドイツ労働者党です。
しかし民族主義的であり、一部私有財産を認めていますので、
左翼と右翼の融合と言えるのです!

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