沖縄と本土。日本とアメリカ。

在日米軍の普天間基地の辺野古移設問題
この問題を考える時
「なぜ沖縄に在日米軍の新基地が必要なのか」考える必要がある。
ただ基地を作るだけであれば別に県外でもいいだろうし、
むしろいらないし、米軍にはグアムに引き上げてもらえばいいだろう。
わざわざ沖縄の綺麗な海を埋め立てる必要はないし、
ジュゴンでもサンゴでも守ればよい。

沖縄は日本列島、朝鮮半島、中国大陸、台湾、東南アジアの
ちょうど中間に位置しており
ここに米軍基地があることによって
これら広範囲の地域の平和と安定が守られている
アメリカが戦後、沖縄を必要としたのも朝鮮戦争やベトナム戦争
多くの爆撃機がここを発った事実でも分かるし、
台湾有事の際も起点になることは間違いない。

実際、民主党鳩山政権下での「最低でも県外」発言により
沖縄と本土、日本とアメリカの関係がこじれた時に
尖閣諸島漁船衝突事件が起き、
平和な海は一気に一触即発の混乱の海となってしまった。

フィリピンでは冷戦後に米比相互防衛条約の見直しから
クラーク空軍基地、スービック海軍基地の撤収をはじめ
1995年にはフィリピンから米軍は完全に立ち退いた
その後、モンスーン期でフィリピン海軍がパトロールをしていない時を狙い
中国は南沙諸島のフィリピン領であるミスチーフ礁という島に上陸し、
中国漁民を守るためと家を強引に建て島の保有を既成事実化した
フィリピンは強力な海軍力を持っていないため
未だに島を取り返せない状況が続いている。

尖閣が「第二のミスチーフ礁」となるか…

沖縄や日本の置かれた状況、屈辱的な気持ちも分からないわけではない。
米軍による数々の犯罪も繰り返されてきた。
本来であれば在日米軍の担う責任は日本国自衛隊が担うべきであり、
将来的に米軍に沖縄、
ないし日本を出て行ってもらう事にはいささかも反対する理由がない。

その場合は日本国自衛隊のレベルが在日米軍並にならなければ
海洋進出を狙う中国に対抗する事が出来ない。
自衛隊は島嶼防衛のために空母を保有する必要があるし
自衛隊が違憲状態である憲法は改憲すべきだし、
守るべき領土、国民、国家元首としての天皇
陸海空軍の保有の明記、徴兵制の復活。非核三原則も変更すべきだ。

しかし9条の存在がある限り自衛隊を「軍」と言うだけで批判をされ、
核保有の議論をするだけで批判をされる。
この状況では日米同盟を維持していくしかないだろう。
基地そのものの撲滅はカルタゴの再現である。

今の日本は虚構に満ちている。
平和憲法や戦後民主主義という外面はもはや何の役にも立っていない
ジュゴンやサンゴは我々、人間の暮らしよりも大切なのだろうか?
自然を守るべきは我々人類なのだから
人類の平和な生活を確保したうえで自然保護があるべきだろう。

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