2015年の日本、2016年の日本。

こんばんは。
2015年が終わり2016年がやってきました。
このブログも旧ブログから政治系記事だけ分離させるため
2015年の7月から始めました。
まだ一周年も経ってませんが、無事年を乗り切れました。

昨年はテン年代のど真ん中として、
いろいろなことが動き出した年でした。
一番大きかったのは新安全保障法案の可決でしょう。
国内を二分する大きな議論になりました。
私自身はようやく
戦後体制からの離脱に向けた行動が始まったと肯定的に見てます。
そもそもこの時期から政治ネタの投稿数が上がったため
この政治に特化したブログの誕生に至るわけです。

天皇の政治利用、沖縄基地問題、日米同盟の亀裂
尖閣問題、北方領土・竹島問題の後退、原発事故
など
2009年から2012年、
悪夢の民主党時代に日本の外交、安保体制は完全に破壊され、
この再構築が安倍政権の最大目標でした。

2013年、第二次安倍内閣は景気回復、震災復興を掲げ
アベノミクスなど経済対策を前面に押し出し、
高い支持率を維持しつつ
特定秘密保護法案を成立させ、外交・安全保障に関わる法整備も行いました。
富士山や和食が世界遺産に登録され、
2020年東京オリンピックを勝ち取るなど
アベノミスク効果も相まり来日外国人が急増。
2014年には歴代政権が避けてきた消費税の増税に踏み切り、
日米同盟の強化と共にTPP交渉にも参加しましたが長期政権を確かにしました。

2015年、第三次安倍内閣戦後70年という節目の年でもあり、
ついに集団的自衛権行使容認から新安保法制の整備に取り掛かりました。
慰安婦誤報を朝日新聞が認めるなど
国内の自虐史観からの解放も進む一方で、
中国・韓国は執拗な歴史戦を日本に仕掛けてきましたが、
日本はウクライナ問題ISIL問題など
国際規模の問題に積極的に関与することで欧米諸国からの支持を集め、
南シナ海問題対中で立場を共有する東南アジアの支持も集めてきました。
中国の軍事的脅威をアピールすることで安倍総理がかねてから唱えていた
日米印豪ダイヤモンド構想も着実に進められてきました。
これは中東に釘付けにされたアメリカをアジア、
つまり中国に目を向けさせるもので
今までの従米外交ではなく、多角的な日本発の外交であると評価しています。

一方で国連が第二次大戦の戦勝国を発端とする組織であることから
敵国条項の敵国に該当する日本は
国際的に未だに不利な立場であることには違いありません。
中国・韓国はそれを利用し
数々の告げ口外交を展開し、日本の外交政策のことごとくを妨害し、
南京事件、従軍慰安婦の世界記憶遺産登録を進めてきました。
日本の産業遺産として登録の見通しだった軍艦島も
韓国は当初の妨害から一点、お互いの登録を応援すると和解しましたが、
最終的には韓国の裏切りにあい
半ばありもしない強制労働の負の遺産とされました。

こうした中、注目された戦後70年の安倍談話では
「戦争と関わりのない子供達に
謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」と訴えて
年末ギリギリの慰安婦合意では
今まで安倍内閣を支持した保守層からも猛烈な批判に会いましたが、
軍の強制性を認めず
韓国から「最終的かつ不可逆的」な解決をひねり出させたのは大きい。
これ以降は韓国の国内問題です。
安倍談話を忠実に実行することが日本の正義であり、
それを体現する形となりました。

批判派の言うとおり、
韓国が合意に基づく行動をとらないことは容易に想像できます。
世界遺産登録問題での裏切りを忘れたわけではありませんし、
「強制労働」という新しいカードを既に持っています。
そして慰安婦合意は韓国の強い要望により
正式な共同文書化はなされませんでした。

しかし、日韓の慰安婦合意はアメリカの強い要望でもあり、
このプロセスは世界中で肯定的に報道されています。
韓国が合意履行に背けば背くほど国際的立場は追い込まれ、
中国に吸収されることになるでしょう。
安部総理は非常にバランス感覚の優れた首相と言えます。

日韓、日中の首脳会談の成功によって
ひとまず民主党政権以前のパワーバランスを取り戻した
見なしていいでしょう。
当時と変わったのはアメリカの国力の低下であり、
国際紛争における相対的な日本の影響力向上(新安保)は
アメリカとの従属関係への離脱にも繋がります。

2016年の今年は5月に伊勢志摩サミットが行われ、
2020年東京オリンピックにかけて
世界中の目がさらに日本に集中することになります。
それは拡大するISILによるテロの懸念も同時に語られますが、
どういう結果を生み出そうが、
日本国民のさらなる生活向上を目指しつつ、
平和国家として世界平和を実現するために提案していく事
これからの世界における日本の役割だろうと思います。

今後はロシアが大きな鍵を握っていると思います。
中国の後ろ盾であるロシアと友好関係を築くことで
中国覇権主義を瓦解することができれば
アジア太平洋地域の和平に結びつきます。
それは日本の国益であり、世界中の自由を支持する人々の利益です。
アメリカ、中国、韓国の次はロシアとの関係改善です。

しかし、ロシアは
かなり手強い相手だということも認識しなければなりません。
ロシアは従来から日本をアメリカの操り人形と認識しており、
この時こそアメリカとの従属関係を完全に払拭する必要があります。
ですがその事とアメリカの国益は必ずしも結びつきません。

アメリカ従属はある時期において日本の国益でしたが、
アメリカの国力が低下した今はそうでもない。
日本が主体的な行動を起こさなければ平和を維持することができない。
テン年代の世界は今その状況にあるのです。

それでは今年も宜しくお願い致します!m(_ _)m

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