2015年の世界。

2015年「ISIL邦人人質事件」
2010年「尖閣漁船衝突事件」、2011年「東日本大震災」と共に
歴史的な分岐点となる事は間違いないだろう。
これを期に日本の再軍備、
「憲法改正」に大きく動くと予想する。

世界に視野を広げてみると「ISIL」の勢力拡大は
2001年「米同時多発テロ」
2010年~2012年「アラブの春」
に続く大きな事件である。

アメリカは第二次大戦後、ソ連と世界の覇権を争い。
この冷戦構造の中でイスラエル建国を発端に中東支配に乗り出した。
ソ連崩壊後、民族主義の再興と共産主義への失望から湧き出した
イスラム原理主義一極支配を推し進めるアメリカと対決した。

アメリカは中東戦争を経て
イスラエルやエジプト、サウジを中心に友好関係を築きつつ
イラン・イスラム革命波及阻止戦争である
1980~1988年イラン・イラク戦争に介入。
1991年にはクエートを助けるためイラクを攻撃、湾岸戦争を戦った。

2001年「9.11」を受けテロ報復のアフガン戦争
そして大量破壊兵器を隠し持っていると決めつけて
国際的な批判を受けつつも、2003年イラク戦争強行した。
5月にブッシュ大統領が一方的に戦闘終結宣言を出すが
現実的には戦闘は継続しており泥沼化した。
オバマ大統領が2010年8月に改めて戦闘終結宣言を出し、
2011年のアメリカ軍イラク完全撤退を持って
ようやくイラク戦争終結宣言が出された。
しかし現在もアフガン、イラクにおいて対テロ・ゲリラ戦は継続中である。

このイラク戦争最中の2007年、リーマンショックを発端とする
「世界同時不況」を境にアメリカの一極支配が揺らぎ始めた

2011年、中東の民主化運動「アラブの春」
エジプトをはじめ中東の親米政権が相次いで崩壊
危機感を覚えたアメリカは
9.11の首謀者とされるウサマ・ビンラディンを
パキスタンに潜伏中の所、特殊部隊により殺害

「テロの勝利」を再び宣伝した。
だが、2013年にアサド政権が化学兵器を使用したとして
シリア内戦への軍事介入を一旦は決めたものの
イギリス、ロシアの反対を受け中止するなど
アメリカの圧倒的軍事力を背景とした中東政策は足止めを食らっている。

また、アメリカの弱体化を見て「尖閣問題」や「ウクライナ紛争」など
中国、ロシアが台頭しアジア、ヨーロッパ両地域の安定を脅かしている。
パックスアメリカーナの時代が終わり、
再び多極化の時代が始まろうとしている。

イスラム原理主義は自らの力によりソ連を倒したと自負しており
(ソ連アフガン侵攻)
アメリカ帝国主義にも打ち勝つことができると信じている。
ISILの勢力拡大。その他諸勢力の活動は確実にアメリカにダメージを与えている。

日本は2020年にオリンピック開催を予定しているが、
これからの世界における日本の立ち位置として
非常に重要な局面を迎えている。
ISILも2020年にイスラム教カリフ国家成立を目標としている。

敗戦から70年を迎える節目において日本が何を選択していくのか?
2015年はオリンピックまでの5年後、また10年後において
日本が世界においてどのような役割を果たしていくのか重要な一年になる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました