2020年代に向けて。

今年はどんな年だったでしょうか?
2018年もやはり最初は北朝鮮から始まりました。
朝鮮戦争再開間近と言われた前年の緊迫感から一転して
韓国で行われた平昌オリンピックを期に対話路線に向かい
南北会談、米朝首脳会談と進んでいきました。
その後は北朝鮮報道も沈静化していきましたが、
北朝鮮の非核化は一向に進んでいる気配がありません
韓国の文在寅大統領はノーベル平和賞狙いで
これらの仲介を積極的に推し進めましたが、
オバマ大統領のようにはいかなかったようです。

朝鮮危機の次は米中貿易戦争に移っていきました。
アメリカはいよいよ保護主義政策を本格化させ、輸入制限を行いました。
特に中国との間では貿易摩擦が大きく、
米中貿易戦争として米中対立が表面化しました。
日本は米中に挟まれながらも
この状況を生かして米国抜きの貿易協定である
TPP11(CPTTP)を主導して
EUとも日本・EU経済連携協定を結ぶなど自由貿易政策を推し進め、
中国との関係改善やロシアとの平和条約交渉など
絶妙なバランス外交を展開しました。
来年、3月にEUを離脱するイギリスや
台湾なども日本のTPPに参加表明しています。

日本の存在感はここ数年で格段に向上しています。
一方で急激に韓国との関係悪化が進んでいます。
元徴用工の個人請求を認め日本企業に賠償を求める判決を下し
戦後の日韓関係の土台となった基本条約を反故にし、
日本のEZZにおいて韓国の駆逐艦が自衛隊機に火器レーダーを照射するなど
韓国側が一方的に一線を越えてきています。
安倍政権はレーダー照射の映像公開という英断を下しました。
背景には民主党政権下の
尖閣諸島中国漁船衝突映像流出事件があります。
下手をすると戦闘になりかねない危険な行為です。
日本は追及の手を緩めず徹底的に韓国を追い詰めなければなりません。
やはり北朝鮮に瀬取りをしていたのか?疑惑は深まるばかりです。
韓国が来年以降の主な外交テーマになっていきそうです。

今年の漢字に「災」が選ばれたように
日本はこの一年、北海道や大阪の地震や豪雨、台風など
例年に増して災害が多かった印象がありますが、
韓国との外交問題も災害みたいなもの…
※韓国では文在寅の事を文災害というようです。
未来に向けては非常に大きな動きがありました。
2025年の万国博覧会に大阪が選ばれた事です。

Yumeshima Island - panoramio
会場となる夢洲(出典:Nagono)

日本での開催は2005年の愛知万博から20年ぶりとなり、
大阪での開催は1970年以来の55年ぶりとなります。

Osaka Expo'70 Korean Pavilion
(出典:takato marui)

フランスで燃料税値上げを巡って
イエロー・ベストと呼ばれる大規模デモに発展し、
移民なども入り混じった暴動に発展するなど大きな混乱となりましたが、
日本も来年には消費税10%の増税が控えており、
沖縄ではようやく辺野古の埋め立てが始まりましたが、
国内外の活動家の妨害工作も強まっている中で、
労働力を確保するために外国人労働者を積極的に招き入れようと
事実上の移民拡大政策を進めました。
これらはフランスでの出来事が日本で再現される懸念を与えましたが、
来年の天皇即位に関する特需増税前の駆け込み需要
そして再来年の2020年東京オリンピックに続いて大阪万博が決まった事で
オリンピック後の景気後退や消費税増税の影響を抑えて
2025年まで好景気が引き延ばされることになりました。
2027年にはリニア中央新幹線開通も予定されています。

Series L0
(出展:Saruno Hirobano)

これは2020年代は日本の時代である
という事を確約されたも同然ではないでしょうか?
2020年東京でオリンピック、2025年大阪で万博
という今回の流れは
1964年東京でオリンピック、1970年大阪で万博
という高度成長期の流れと同じです。
オリンピック、万博を開催したからと言って
高度経済成長期のような経済効果は望めないという懐疑的な見方もありますが、
日本が二大国際イベントの開催地に選ばれたのはそれだけの理由があるのです。

こうした話につきものですが、
国際イベントなどどうでもいい労働や福祉に金を回せという人もいます。
しかし日本人に今まで必要だったのは明確な目標だったのではないでしょうか?
景気とは実体のないものなのです。
国民の消費行動を喚起させる雰囲気が大事なのであって
それに水を差すのは百害あって一利なしです。

ここは日本人各々が努力する頑張り時です。
2019年は5月に新元号に改元され、
6月には万博が決まった大阪で日本初開催となるG20があり、
9月には東京ではラグビーワールドカップが開催、
10月に増税の後、国内外にお披露目する新天皇即位式が行われ、
年末にはローマ法王も1981年以来二度目となる来日の意向で
東京の他、被爆地の広島と長崎を訪問する予定です。
思えば平成もポスト冷戦という歴史的な分岐点でした。
2020年代に向けてあらゆる意味で日本の分岐点となるでしょう。

この記事が今年最後となります。
今年は更新頻度少なめでしたが、HPとのリンクも復活させたので
来年はいろいろとサイトデザインなど手を入れていこうと思います。
今年一年お付き合い頂きありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします!<(_ _)>

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