朝鮮半島の甘え体質。

本日、北朝鮮が周辺国の再三に渡る自粛要請にも関わらず
ミサイルを発射しました。
まぁ、1月の核実験からミサイル発射は時間の問題だったでしょう。
これまでの北朝鮮を巡る動きから見ても
各国は容易に推測できたでしょうね(;^ω^)

★北朝鮮をめぐる主な動き
・1993年
5月 中距離弾道ミサイル「ノドン」を日本海に向け発射
・1994年
6月 国際原子力機関(IAEA)の脱退を表明
7月 金日成主席が死去
・1998年
8月 長距離弾道ミサイル「テポドン1」を発射
   一部が日本を越えて太平洋に落下
・2002年
9月 小泉純一郎首相が訪朝。初の日朝首脳会談
10月 拉致被害者5人が帰国
・2003年
1月 核不拡散条約(NPT)の脱退を宣言
・2004年
5月 小泉首相が再訪朝。拉致被害者の子5人が帰国
・2005年
2月 核兵器保有を宣言
9月 北朝鮮が6者協議で核兵器と
   核計画の放棄やNPT復帰などを約束

・2006年
7月 「テポドン2」他計7発のミサイルを日本海に向けて発射
   日本は貨客船「万景峰号」の入港禁止などの独自制裁発動
10月 最初の地下核実験
・2008年
10月 米国が北朝鮮のテロ支援国家指定解除
・2009年
4月 「テポドン2」改良型ミサイルを日本海に向けて発射
5月 2度目の地下核実験
・2010年
11月 韓国・大延坪島を砲撃
・2011年
12月 金正日総書記が死去
・2012年
4月「テポドン2」改良型ミサイルを南方に向けて発射、空中爆発
12月「テポドン2」改良型ミサイルを南方に向けて発射。
   「衛星の軌道投入に成功」と発表
・2013年
2月 3度目の地下核実験
・2014年
3月 日本海に向けて「ノドン」2発を発射
5月 ストックホルムでの日朝協議で
  「北朝鮮が拉致問題の再調査開始」で合意
7月 安倍政権が独自制裁の一部解除方針を発表
・2016年
1月 4度目の核実験。「水爆実験に初めて成功」と発表
2月 「テポドン2」の改良型ミサイルを南方に向けて発射。
   ↑イマココ

太字がミサイル関連、赤字が核関連、ピンクが拉致関連です。
これを見ると北朝鮮はもはや核廃棄などまったく念頭にないことがわかります。
長期的な国家政策として核武装を推し進めています。
当然ながら核実験とミサイル発射はセットです。
タイミングに関しては様々な内的外的要因があるでしょうが、
特に金一族の死去(青字)の前後では攻撃的になる傾向があるようです。

対北朝鮮で日米韓は協力するといってもかなりの温度差が見られます。
韓国常に戦争の危機と隣り合わせですが、
外交政策が一貫せず、自らの首を絞めています。
日本は主導者が変わるタイミングで
対話と圧力外交拉致問題の解決を進めようとしていますが
韓国のような危機感はないです。
アメリカは自国も標的になり得る核ミサイルにしか興味がないし
過度に北朝鮮を刺激することは、さらに中国を刺激することになるので
シリア、イランでの強硬な姿勢は見られずテロ支援国家解除などかなり緩いです。

北朝鮮を核武装に走らせたのは
周辺国がまともに対応しようとしなかったからです。
韓国は金大中、盧武鉉時代に太陽政策を進め
逆に同盟国であるにも関わらず反米反日に走りました。
日本スパイ大国であり、長らく社会党を中心に拉致を認めませんでした。
アメリカも朝鮮問題は後回しにされてきました。
この状況は北朝鮮の甘えを生みました。

表面的には中国からも孤立しているように見える北朝鮮ですが、
裏ではかなり親密な関係なのは明白です。
中国にとってはまだ北朝鮮は利用価値があります。
この関係が続く限り北朝鮮の暴走は止まらないと思います。

これを断ち切るには日米韓が本腰を入れて問題を直視する必要があります。
現実的な対抗策として日韓共に核武装の議論も沸騰していますが、
核廃絶を訴える国際的立場からしても問題の本質から逃げているように見え、
問題をさらに複雑化させてしまいます。
朝鮮半島に深入りすると思わぬ痛手を喰らうというのは
日米とも経験していますが、
同時に責任もあります。
しかし、何より韓国が今までの行いを改めて
誠意ある外交を行うことが第一です。
北朝鮮同様に韓国の甘えの体質を正さなければなりません。
それが果たせない限り、朝鮮半島の統一は不可能です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました