中華民族と大和民族⑤~まとめ~

大和民族はアイヌ民族など一部の例外を除き
ほぼ現在の日本人と同義だが、
中華民族は現在支配的な漢民族のみを指すのではなく、
満州族やウイグル族など少数民族も含めた総称であると言われる。
実際、元はモンゴル族、清は満州族による征服王朝で、
漢民族は被支配者だった。
清朝時代、漢民族は満州族にとっての南蛮であり、
満州族の髪型である辮髪を強要された。(ラーメンマンの髪型)
現在、伝統的な漢服は消滅し、
中国を象徴するチャイナドレスも満州族の文化である。
中国4千年の実態は分断に次ぐ分断ではあったが、
権力構造の根幹にある中華思想だけが残された。

Qinghairstyle
辮髪にしない漢民族は処刑され
「頭を残す者は、髪を残さず。髪を残す者は、頭を残さず」と言われた。
(出典:Kszkkk)
Qipao.jpg
旗袍と呼ばれる満州族の民族衣装が西洋のドレスと融合して
独自に進化したチャイナドレス
パブリック・ドメイン, リンク

外国にいる漢民族は華僑と呼ばれ、
東南アジアを中心に世界各地にチャイナタウンが建設されている。
特にシンガポールは人口の大半が華僑である。
彼らは明代に移り住んだ移民が大半で、
欧米列強が植民地主義時代、
東南アジアで華僑を使った二重支配を行ったため、地域の経済的実権を握った。
世界大戦では国民党を支持し、日本軍と戦うなど政治的影響力を持った。
華僑の移住する地域も中国の一部であるという
中華思想の主張は植民地主義を正当化しており問題にされている。
ウイグル族やチベット族は文化を守るため、
中華民族に含まれる事に反対しており、
今も中国共産党による同化政策と戦っている。

横浜中華街

日本においても沖縄県で華僑勢力が進出しており
近年話題になったのは2014年に
当時の翁長知事によって那覇市の若狭緑地に建てられた龍柱である。
龍柱はもともと琉球のシンボルではなく
本来、中華皇帝を迎えるためのものであり、
日本の税金3億円を使い、制作も中国企業に発注された。
中国が沖縄県尖閣諸島への侵略行為を続け
現実的脅威となっている状況において
自ら侵略を手引きするかのような行為に保守派は危機感を感じている。
辺野古の基地新設反対派や琉球独立論などの活動家の中に
台湾侵攻を見据えて日米、本土と沖縄を分断させようと目論む
多数の中国人が関わっていることは疑いようがない。
中国はアメリカに対抗するため、
海洋進出によって台湾・沖縄(尖閣)を抑えて
琉球処分以前の中華帝国時代の復興を目指している。

特定アジアと呼ばれる地域が反日である原因はズバリ中華思想である。
中国大陸ではアジアの支配的地位を誇る東夷日本への反感、
朝鮮半島は長年中国に従属しており、
中国を兄、日本を弟と見る小中華主義と呼ばれる思想がある。
中国はソ連から共産主義を、
韓国はアメリカからキリスト教を輸入したが、
あくまで外側だけであり、
国民の精神や社会構造などの潜在意識は従来の中華世界と変わりがない。
幾度も戦争を繰り返しながらも
キリスト教を始めとする共通文化のおかげで
フランスとドイツが和解し、地域統合が進んだヨーロッパに対して
アジアでこれらが一向に進む気配がないのは、
冷戦構造だけでなく、この中華思想が大きな原因である。

日本による大東亜共栄圏満州国の繁栄
仏教思想によってアジアブロックを実現しようとしていた。
アジアの紛争を解決する一筋のわずかな光であったが、
現実的には大陸の共産化により、その道は閉ざされ、
精神的には根強い中華思想が日本主導のアジア改革を最後まで許さなかった。

日本には天皇がいたが、今、中国に皇帝はいない。
中国が行っているのは
歴代王朝の国家理念であった徳による支配ではなく、
自らが夷狄と呼んだ西洋列強による武による支配となんら変わりがない。
遅れてきた植民地主義であり、
西洋法(国際法)を無視して独自の中華思想を採用している分立ちが悪い。

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